事務局長より
みなさん
はじめまして。
私がこの
活動を
始めたのは、
私の
子供の
時の
体験がきっかけです。
私は
子供時代のほとんどを
香港とイギリスで
過ごしました。
香港では
戦争をしていた
国の
子供として、またイギリスではアジア
人のこどもとして、とても
孤立した
寂しく
辛い
思いを
何度も
体験しました。
また、
慣れない
海外で
食べるもの、
着るもの、
人との
付き
合い、
病院など
様々なことで
苦労して
私たちを
育ててくれた
母の
苦労も
知っています。
特に、12
歳の
時にロンドンの
病院に
盲腸炎で
入院した
時、
簡単な
英語は
話せたものの、
痛みと
怠さ、
不安の
中で
自分の
気持ちを
伝えるのはとても
難しかったこと、そして
病院での
熱を
出した
時の
対応の
仕方や
手術後の
過ごし
方が
日本と
全く
違うため、
私だけでなく、
家族ともども
心細い
思いをしたことを
今でも
鮮明に
覚えています。
一方で、
言葉はあまり
通じなくても、
優しい
気持ちで
看護してくれたり、
親切な
瞳で
応援してくれる
人たちにもたくさん
会いました。そのことも、しっかり
心に
刻まれています。そんな
体験がこのプロジェクトの
大きなバックボーンになっています。
若い
頃は
保育園の
先生として
赤ちゃんのケアを、そして、そのあとはマッサージや
温熱療法などを
用いて、
産前産後のお
母さんたちに
寄り
添う
仕事をして15
年目になります。その
中で
日本人のお
母さんたちだけでなく、
外国人のお
母さんたちとも
触れ
合う
機会がたくさんありました。そのどれもが、
私自身の
世界を
広げてくれ、その
交流は
心温まる
楽しいものでした。
今でもその
家族のような
交流は
続いていて、
私の
人生を
豊かにしてくれています。
そして、あの
日、
「私たちについて」に
書かれた、
外国人のお
母さんと
日本人の
通訳の
方のすれ
違っている
会話を聞いて、このプロジェクトを
始めようと
思い
立ちました。
日本に
帰国して33
年になりますが、
子供の
頃ほとんど
海外で
育ったせいか、
今もどこか
日本の
中にいる
異邦人のような
気持ちで
過ごしていることが
多々あります。
そんなことも、「
日本人とか
外国人とか
分け
隔てなく」「
助けてあげる人や
助けられる人」でもなく、「
当事者同士お
互い
様」という
感覚で
活動をしている
私の
原点になっている
気がします。みなさんが
日本での
産前産後や
子育てを
安心・
安全に、
自信と
誇りをもって
胸を
張ってスタートできるように、
隣に
寄り
添いたい、そんな
風に思っています。
是非お
気軽に
遊びにいらしてください。
そして、この
思いに
共感してくださる
方がおられましたら、
是非ご
一緒に
活動していきましょう。
みなさまにお
目にかかるのを
楽しみにしています。
2020年6月
非営利活動法人Mother’s Tree Japan
副理事長兼事務局長
坪野谷知美
〒171-0044 |
東京都豊島区千早4丁目38番5号ホリモトビル101
|