ミャンマー地震（じしん）被災（ひさい）支援（しえん）
和合（わごう）亮一（りょういち）チャリティー朗読会（ろうどくかい）

2025年（ねん）5月（がつ）17日（にち）［土（どようび）］
14:30～16:00（開場（かいじょう）14:00）

東京中小企業会館（ちゅうしょうきぎょうかいかん） 9F 講堂（こうどう）
（〒104-0061 東京都（とうきょうと）中央区（ちゅうおうく）銀座（ぎんざ）2-10-18）
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ミャンマーで3月（がつ）28日（にち）に発生（はっせい）した大地震（おおじしん）の震源地（しんげんち）で、特（とく）に被害（ひがい）が甚大（じんだい）なマンダレーとザガインへの緊急支援（きんきゅうしえん）のため、詩人（しじん）・和合亮一氏（わごうりょういちし）によるチャリティ朗読会（ろうどくかい）を銀座（ぎんざ）で実施（じっし）いたします。鑑賞料（かんしょうりょう）としていただいた募金（ぼきん）は支援団体（しえんだんたい）を通（とお）して現地（げんち）に送金（そうきん）され、生活物資（せいかつぶっし）に変（か）えて被災（ひさい）した方々（かたがた）に届（とど）けられます。当日（とうじつ）は会（かい）の冒頭（ぼうとう）に、「ミャンマーの平和（へいわ）を創（つく）る会（かい）」の大槻美咲（おおつきみさき）さん（ミャンマー出身（しゅっしん））より、具体的（ぐたいてき）な現地（げんち）の被災状況（ひさいじょうきょう）と支援内容（しえんないよう）についてお話（はな）をいただきます。

今回（こんかい）の朗読会（ろうどくかい）で取（と）り上（あ）げる和合亮一氏（わごうりょういちし）の詩集（ししゅう）は、『詩（し）の礫（つぶて）』（2011）と『わたしたちの一番星（いちばんぼし）よ』（2024）です。『詩（し）の礫（つぶて）』は、福島（ふくしま）在住（ざいじゅう）の和合氏（わごうし）が、東日本大震災（ひがしにほんだいしんさい）の発生（はっせい）から6日後（かご）にX（twitter）で発表（はっぴょう）した新（あたら）しい形式（けいしき）の詩（し）です。震災（しんさい）の不条理（ふじょうり）への慟哭（どうこく）を、迫真性（はくしんせい）と臨場感（りんじょうかん）をもって綴（つづ）った詩（し）は、当時（とうじ）の日本社会（にほんしゃかい）に衝撃（しょうげき）を持（も）って受（う）け止（と）められました。

『わたしたちの一番星（いちばんぼし）よ』は、泥沼（どろぬま）の内戦（ないせん）から逃（のが）れ日本（にほん）で暮（く）らすミャンマー人（じん）の母（はは）たちに取材（しゅざい）した、ビルマ語（ご）・日本語（にほんご）・英語（えいご）による多言語（たげんご）詩集（ししゅう）です。昨年（さくねん）この詩集（ししゅう）の執筆（しっぴつ）を通（とお）して和合氏（わごうし）は多（おお）くのミャンマーの人々（ひとびと）と出会（であ）い、今回（こんかい）の朗読会（ろうどくかい）の実施（じっし）につながりました。日本（にほん）での孤立（こりつ）した子育（こそだ）て、軍事政権下（ぐんじせいけんか）で見通（みとお）せない我（わ）が子（こ）の未来（みらい）、民主化（みんしゅか）を求（もと）めて斃（たお）れていく若者（わかもの）たちへの哀（かな）しみの中（なか）でも、希望（きぼう）を抱（いだ）いて前（まえ）を向（む）く母（はは）たちの心情（しんじょう）が綴（つづ）られています。

当日（とうじつ）は、詩集（ししゅう）『わたしたちの一番星（いちばんぼし）よ』を、ご来場（らいじょう）くださった皆（みな）さまにお一人（ひとり）につき1冊（さつ）差（さ）し上（あ）げます。表紙（ひょうし）にはアーティストで世界的（せかいてき）な絵本作家（えほんさっか）の荒井良二氏（あらいりょうじし）が、その場（ば）でドローイングを描（えが）き込（こ）んでくださいます。山形出身（やまがたしゅっしん）の荒井氏（あらいし）もまた、東日本大震災後（ひがしにほんだいしんさいご）にさまざまな復興支援活動（ふっこうしえんかつどう）を行（おこな）ったことで知（じしん）られています。

言葉（ことば）の礫（つぶて）は、星（ほし）になって遠（とお）くマンダレーまで届（とど）くでしょうか。手作（てづく）りのささやかな会（かい）ですが、みなさまのご来場（らいじょう）をお待（ま）ちしております。

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和合亮一（わごうりょういち）（WAGO Ryoichi）……1968年（ねん）福島県（ふくしまけん）生（う）まれ。詩人（しじん）。中原中也賞（なかはらちゅうやしょう）、晩翠賞（ばんすいしょう）、萩原朔太郎賞（はぎわらさくたろうしょう）、みんゆう県民（けんみん）大賞（たいしょう）、ＮＨＫ東北（とうほく）文化賞（ぶんかしょう）など受賞（じゅしょう）。2011年（ねん）、東日本大震災（ひがしにほんだいしんさい）直後（ちょくご）の福島（ふくしま）からTwitterで連作詩（れんさくし）『詩（し）の礫（つぶて）』を発表（はっぴょう）し続（つづ）け、同年（どうねん）5月（がつ）、世界（せかい）三大（さんだい）コンサートホールであるオランダのコンセルヘボウに招致（しょうち）、朗読（ろうどく）にて福島（ふくしま）の想（おも）いを発信（はっしん）した。2017年（ねん）7月（がつ）、詩集（ししゅう）「詩（し）の礫（つぶて）」がフランスにて翻訳（ほんやく）・出版（しゅっぱん）され、第一回（だいいっかい）ニュンク・レビュー・ポエトリー賞（しょう）を受賞（じゅしょう）。フランスでの詩集賞（ししゅうりょう）の受賞（じゅしょう）は日本（にほん）文壇（ぶんだん）史上初（しじょうはつ）となり、国内外（こくないがい）で大（おお）きな話題（わだい）を集（あつ）める。今年（ことし）9月（がつ）には『詩（し）の礫（つぶて）』を中心（ちゅうしん）に編（あ）まれた翻訳（ほんやく）アンソロジー『WAGO RYOICHI ／ SINCE FUKUSHIMA』が、アメリカ文学（ぶんがく）翻訳者（ほんやくしゃ）協会（きょうかい）による選考（せんこう）の「ルシアン・ストライクアジア翻訳賞（ほにゃくしょう）」の最終候補（さいしゅうこうほ）にノミネートされた。

荒井良二（あらいりょうじ）（ARAI Ryoji）……1956年（ねん）山形県（やまがたけん）生（う）まれ。『たいようオルガン』でJBBY賞（しょう）を、『あさになったのでまどをあけますよ』で産経児童出版（さんけいじどうしゅっぱん）文化賞（ぶんかしょう）・大賞（たいしょう）を、『きょうはそらにまるいつき』で日本絵本賞（にほんえほんしょう）大賞（たいしょう）を受賞（じゅしょう）するほか、2005年（ねん）にはアジアで初（はじ）めて児童文学（じどうぶんがく）のノーベル賞（しょう）とされるアストリッド・リンドグレーン記念（きねん）文学賞（ぶんがくしょう）を受賞（じゅしょう）するなど国内外（こくないがい）で高（たか）い評価（ひょうか）を得（え）る。2012年（ねん）NHK連続（れんぞく）テレビ小説（しょうせつ）「純（じゅん）と愛（あい）」のオープニングイラストを担当（たんとう）。ライブペインティングやワークショップのほか、作詞（さくし）・作曲（さっきょく）やギターも演奏（えんそう）するなど音楽活動（おんがくかつどう）も行（おこな）っている。2018年（ねん）まで「みちのおくの芸術祭（げいじゅつさい）山形（やまがた）ビエンナーレ」の芸術監督（げいじゅつかんとく）を務（つと）め、さらにその活動（かつどう）の幅（はば）を広（ひろ）げている。現在（げんざい）、個展（こてん）「new born　荒井良二（あらいりょうじ）　いつも　しらないところへ　たびするきぶんだった」が全国（ぜんこく）の美術館（びじゅつかん）を巡回中（じゅんかいちゅう）。